「檸檬」
「冬の蠅」 不意の思いつきが親しんでいた冬の蠅たちを殺してしまった……。そして同じように自分を殺すなにかがあるのだろうと悟ってしまうことだった。光を憎み闇を愛する気持ちは全編共通ですね。
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2021/7/4 09:54
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「筧の話」 どんな豊かな自然の景色にも絶望の幻影を見てしまう感覚には一周回って感嘆するというか。いやはや……。まあこのわからないけどわからされる気がするのが楽しいんですけどね。
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2021/7/4 09:37
「蒼穹」 あ~これは好きですね。闇の中に姿が消えるのと、雲がどこというわけでもないところから湧き上がるさま。重なって見えるところが「らしい」感性だと思います。
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2021/7/4 09:31
「器楽的幻覚」 生の音楽の演奏って独特の神秘がありますよね。それをつぶさに観察して独特の感性で表したものだと感じました。
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2021/7/4 09:26
「桜の樹の下には」 これも好きなんですよね。 悪鬼のように憂鬱に渇いている。だからこそ、こんなに気狂いじみた(褒めてます)妄想が完成するわけなのです。
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2021/6/16 17:51
「冬の日」 また「たかし」だなあ、とどうでもいいことを思いました。 肺病を患って、死を目前にした憂鬱の前には心を和らがせるものがない。淡々と沈んでいく、そんな感じの話でした。
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2021/6/16 17:51
「Kの昇天 ――或いはKの溺死」 推し短編キター(・∀・)ー! K君と「私」のどこか秘密めいた友情と、K君の死を解き明かす「私」にワクワクが止まりません。 ……もしかして私は梶井さんの一人称が好きなのかもしれない……。
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2021/6/16 17:51
「ある心の風景」 あらやだ喬さんったらえっち。というのは冗談として。 「視ること、それはもうなにか《、、、》なのだ。自分の魂の一部分或いは全部がそれに乗り移ることなのだ」この一節はなかなか深いですね。
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2021/6/16 17:51
「雪後」 うーん、わからないのが悔しい! いつもの主人公とは違って行一はわりと社交的ですね。
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2021/6/11 15:38
「過古」 短いゆえに想像の余地が多い話だと感じました。夜逃げをした一家にはなにがあったのか。ひとりそこから離れた彼の心境は。そして彼を突き動かしたものはなんだったのか。
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2021/6/9 09:46
「橡の花 ――或る私信――」 一年の中にも憂鬱な時期というのは誰にでもあるものですね。 憂鬱から始まり、徐々に晴れていくそれを見守るのが楽しいのかもしれません。
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2021/6/2 15:39
「路上」 「――破滅というものの一つの姿を見たような気がした。」 それぞれの物語の時系列を考えるのも面白そうだな、とか思ったり(私小説と決まったわけではないですが)
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2021/6/2 15:24
「泥濘」 「檸檬」より手前の話かな、などと考えてみたり。(石鹸が買えるような店に入れているので) すっきりしない泥濘のような気持ちが母の面影や月の影で浄化されていく、いいですね。
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2021/6/2 15:03
「城のある町にて」 檸檬よりだいぶ爽やかな朗らかな印象。でもやっぱり主人公の夜眠れないのは「えたいの知れない気持」ゆえというのがいかにもそれっぽいなと。 梶井さんはショートショート向きであんまり長いとだれるなと正直思ってしまいました((
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2021/6/2 14:43
(新潮文庫版読み始め)「檸檬」 この話ばかりは擦り切れそうになるほど読み込んでいるので今更感想とか書くまでもなく好きなのですが、特に好きな一節を。 「それにしても心という奴は何という不可思議な奴だろう。」
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2021/6/2 14:11